■許容支持力度(qa)の算定方法
支持地盤の許容支持力度(qa)は、「道路橋示方書・同解説W下部構造編」(P297〜307)に基づき、基礎地盤の土質定数から求めた極限支持力度(qu)を安全率(F)で除して求めます。(qa=qu/F)
許容支持力度(qa)は、支持力照査をおこなう全ケースにて算定が可能です。
本ページ下方に、常時における許容支持力度(qa)の算定例を掲載しています。
■支持力係数Nc,Nr,Nqの値について
支持力係数Nc,Nr,Nqの値は、基本的には道路橋示方書の図-解10.3.1〜10.3.3の支持力係数グラフからの読み取りを重視した設定法を用いています。内部摩擦角φやtanθが中間の場合は、補間法にて値を求めています。
なお、支持力係数Nc,Nqについては、駒田式などからある程度算定することもできますが、示方書のグラフの値と微妙に(場合によっては大きく)合わない場合もあるため、グラフからの読み取りを主としています。付加支持力に関するNrについては、基本的に解析的に求めることが困難であるため、これもグラフからの読み取りを主としています。
また現バージョンでは、Nqについて領域Uに入った場合は支持力係数Nq=0としています。この領域Uに入った場合は、下記の画面が表示され、Nq値を手動設定するよう促されます。画面に従い、変更欄にNq値を入力し「変更を確定」のボタンを押して下さい。
なお、この変更画面は他の支持力係数についても同様に、値を変更(調整)することが可能です。
■許容支持力度の算定例